2021年6月8日火曜日

アサイーエナジー15周年





アサイーエナジーが誕生15周年を迎えました。

思えば19年前、初のアサイーを運ぶ船が神戸港に到着した時、冷凍コンテナにぎっしり詰まった黒い塊を見て、これが売れなかったら一貫の終わり。。

膝がガタガタ震えたのを覚えています。

輸入元のアマゾン、トメアス農協の当時の理事長と交渉の末、「長澤さん、そこまで言うんだったらあんたに掛けるからやってみなさい。代金は売れてからでいい。日本に俺たちの商品を紹介してほしい。」

彼らは農業移民として神戸、横浜からブラジル、アマゾンに渡った日本人を親に持つ日系二世の生産者たちでした。帰国の夢が叶わなかった親兄弟の想いを商品に託していたのでしょう。

若造の私がどこまでやれるのか、試されたのかもしれません。

実際は、移民のアマゾン開拓という偉業と、アサイーの力がなければ、続かなかった話です。


その日から、未知のフルーツが日本市場で受け入れられるのか、挑戦の連続でした。

一番苦労したのは、聞いたこともないフルーツを口に運んでもらうハードルの高さでした。まして見た目が黒く、どろどろしているので怖い。果実の味もどちらかと言えば無味で食感は小豆のペーストのような感じ。どうやって提供するのが良いのか、頭を悩ませました。

そこで、誰でも知っている身近なものと組み合わせる方法がよいと考え、バナナを混ぜて甘みをつけたスムージーを作り、直営のジュースバーで売ってみました。アサイー、バナナ入ジュースなのですが、これが後のアサイーエナジーのレシピに繋がります。

あまり知られていませんが、アサイーとバナナの組み合わせは当時のブラジルでさえ存在せず、フルッタフルッタが独自開発したオリジナルの配合です。

最初は「新種の黒いバナナですか?」なんて質問されるお客さんも。確かに味はバナナジュースに似ているので飲みやすく、「美味しい!」と言ってもらえるようになりました。

当時のブラジルではサッカーやサーフィン、格闘技選手から強く支持されていたフルーツなので、日本でも中澤佑二さんや中井祐樹さんといったトップアスリートが火付け役となりましたが、その際もバナナはスポーツに欠かせないと抵抗なく受け入れられました。

こんな経緯からアサイーとバナナという関係が定番化して行き、遂に小売商品として化学合成品を一切使わないナチュラルなエナジージュースという意味を込めて、「アサイーエナジー」の名前が誕生しました。

自然の美味しさとエネルギーをみなぎらせたアサイーエナジーはこうして誕生し、15年間もアサイーの定番として愛され続けているのは嬉しいことです。

それを一番喜び、誇りに思ってくれているのは、敬愛するトメアスの人々だと思います。


毎年マイナーチェンジを繰り返し、現在でもバナナブレンドのアサイーエナジーとストレート系のアサイーベーシックの2商品がフルッタフルッタの看板商品です。

これからも長く愛され続けてほしいと願っています。