2020年12月9日水曜日

設立19周年と本社移転 〜アグロフォレストリービルディング

第3波のコロナ禍がピークを迎える中、フルッタフルッタは設立19周年を迎え、本社移転をしました。

本社移転の目的は、2021年に20周年を迎えるに当たり、新たな大飛躍への変革と、私たちのミッションを社内外に表現できる自分たちの拠点を作るためでした。




新型コロナウイルスという未曾有の驚異と否応なしに直面することで、経済のあり方、自然との向き合い方、人間の生き方を見つめ直すきっかけになった人も多いと思います。
SDGs、サステナブル、ESGなどの言葉を頻繁に聞くようになったのはその証しです。

自然資本主義という理念を掲げ、神戸で事業を立ち上げた2002年、当時は阪神淡路大震災の後という環境もあり、経済と自然の共存を真剣に考える社会の風潮はありませんでした。

その意味で、新型コロナウイルスは人類の敵ではありますが、人が生き方を反省し、原点回帰できる最後のチャンスなのかもしれません。

環境よりも経済を優先しようとする資本主義、信頼や尊厳よりもお金がベースの金融経済がはびこり、地球環境の破壊が未曾有のウイルスを生み出したと言ってもいいでしょう。

私達は「自然とともに生きる」「自然と人の絆」をベースの事業をブレることなく、荒波と戦い続けて19年、ようやく私達の時代の幕開けを肌で感じています。

アマゾンのアグロフォレストリーを彷彿とさせる、靖国神社の深い森の香りが届く距離に建つ、古い3階建ての小さなビルを一棟借りました。






自社ビルではありませんが、オーナー様より好きなビル名を決めてくださいとのお言葉。

そして、日本初のアグロフォレストリー ビルディングが誕生しました。



森を作るように本社ビルを多様性で表現し、自然資本主義の情報発信をしていきます。

19周年を迎えて、社員一同、心を一つにしたところです。

2020年11月9日月曜日

Congrats ! Mr. Joe Biden.

この1週間ほど、CNNの第46代大統領選挙番組に釘付けでした。 
こんなに没頭したことは過去に記憶ありません。。 

この4年間で分断が加速し、自国ファーストを露骨に打ち出したことで尊敬されるはずの国がそうでなくなり、経済優先で環境問題や人道的なことを置き去りにした結果、新型コロナウイルスでは世界最悪の感染状況を作り出してしまいました。
  
海外からも、世界のリーダーはどこへ行ってしまったかと嘆きの言葉が聞かれていましたね。 そんなやるせない思い、良心や反省が全米で湧き上がり、コロナ渦もあり郵便投票が功を奏し、7400万票というとてつもない力を生み出しました。まさに民意の爆発です。 

 最終決定ではないものの、バイデン候補の新大統領就任は動かないものと確信します。
 結局、アメリカ国民は新大統領に何を求めたのか? 

 1.尊敬できる人 
 2.団結
 3.新型コロナウイルス対策
 4.人種、ジェンダー差別の解消
 5.気候変動への取り組み 

 だったように思います。 

アメリカファースト、分断OKという社会を米国民は否定したのです。 
これこそがアメリカだと感じました。

 自国優先主義を実現させたのも、それを修正したのもすべてアメリカの民意です。
 まずは信じたことをやってみる(やらせてみる)、間違えれば修復する。
 その民意の原泉が良心であり、アメリカの本当の強さだと思います。

 バイデン氏が言うpurposeという言葉にはそんな良心への覚悟を感じます。 私はその一端を機関投資家を通して常に体感しています。 社会のために、改革しようとする事業やそれに取り組む努力に支援する原点はこうした良心ではないかと。
 
マネーファーストだけでは決してない、奥の深さを感じています。
アメリカの良心のように、日本にも誇れる道徳心があります。
企業がこれを忘れず、社会の改革に役立つために頑張れと背中を押してくれた、私にとってのアメリカ、そして大統領選挙でした。

2020年8月27日木曜日

アグロフォレストリー認証スタート

 

フルッタフルッタにとって、積年の願いは「アグロフォレストリー第三者認証」でした。

この度、それがついにブラジル政府の産地認証制度(IG)によって実現しました。


アグロフォレストリー農法で作った生産物であることを証明する認証制度を作ろうと、私達が活動を始めたのは約10年前。JICAにその費用負担を打診し、東京農工大学とACTA(トメアスー文化協会)が事業者として申請してから実に長い月日が経ちました。

この度、ブラジル政府によってついに認可され、持続可能な農業の発展拡大への大きな一歩を踏み出しました。

ブラジルのパラー州政府もこの成果を大きく報道し、メディアも多数取り上げています。

https://cacaudetomeacu.org.br/artigo/embarque-do-1-lote-de-cacau-com-selo-de-indicacao-geografica-de-tome-acu

記念すべき出荷第一号は日本向けのカカオ豆で、当社より明治さんに納入する荷物です。

(初出荷を祝うトメアスー市長とCAMTA/ACTAの面々)

この原料で、明治さんは「チョコレートを販売しながら森を蘇らせる」という企業姿勢を見せています。

まさにSDGsの実践企業ですね!

日本向け出荷量は増えており、これに限らず、世界中でサステナブル商品の需要が高まる中、アグロフォレストリー認証カカオが広がることが私達の願いです。

今後はカカオ豆だけでなく、アサイー、アセロラ、マンゴーやクプアスーが様々な商品に原料として使用してもらえるよう働きかけ、世界のメーカーが明治さん同様、サステナブルな商品を供給できる環境を作ることが私達の仕事です。

「誰もが口にする食品で、世の中を変えていく」

長い道のりですが、それが私達の目指す自然資本主義の社会です。

2020年7月22日水曜日

“反論”

先日取材を受けたダイアモンド社の特集が発売されました。

記者の方には、事前に企画名を聞いてもはぐらかされましたので、良い方向での取材ではないことは想像できたのですが、なおさら自分の言葉で正しい情報をご説明したいと思い、取材を受けることにしました。

結果はランキングの発表に伴う(社長の)「大反論!」という企画。特集についてはもちろん、ランキングについても説明を受けていませんでしたので、私としては“反論”できるはずがありません。

同様の取材方法でほかの企業へもインタビューを行ったのだと思いますが、掲載された回答には「言い訳」というキャプションが付いていて、気をもみながらも真摯に答えた経営者の方々の姿勢と比較すると礼を欠くように思います。

“反論”するわけではありませんが、思うことがありましたので一言述べさせていただくと、企業は生き物同様、良い時も悪い時もあり、困難時には必死で再生の努力をします。

あらゆる手法を駆使して運転資金を確保し、従業員を守り、厳しい決断を敢行しながらも金融機関、株主や投資家、事業者らみなさまの支援によって危機を乗り越えてゆくものです。老舗の大企業でも存続を危ぶまれるほどの危機を複数回経験している例は珍しくありません。

この特集内容が自身の生活・仕事において参考になる、と考える読者層がどれだけいるのかわかりませんが、再生を目指して努力を重ねる企業にとっては悪影響にしかならず、さらに厳しい状況へ追い込まれる場合もあり得ます。

ましてや今はコロナ渦で過去にないほどの多くの企業が悲鳴を上げており、1社でも多くの救済が求められる状況です。世界規模で起こっている未曾有の経済不況のなかで、再生の道標となる光を見出し、活性化するような情報を提示できるのがメディアの力だと思うのですが、その力を応援視点ではなく追い込み視点で総力を挙げていることにおいては、実に残念に思います。

同誌のランキングで用いているのはZスコアですが、これを導き出すデータが全て正しく企業の経営状況を示しているとは必ずしも言えません。消費者のみなさんには、こうした経済指数で導き出される情報を「一つのセオリー」として受け取りながら、ほかの指標を交えて複合的に自分が信頼できる情報を導き出す姿勢を期待したいと思います。

私たちが目指す自然資本主義を実現するためには、非効率かもしれないと思いながらも遠回りする道を選択せざるを得ないことが多々あります。人間が考える効率的な成長戦略を、自然の摂理に当てはめるのは不可能です。ほかの企業戦略にも、個々の目指す主義があり、時には回り道を選択して苦悩する局面があるはずです。そうした場面を点として切り取るだけではなく、線として成長するように、企業と消費者がともに築き上げる経済サイクルが循環することを願ってやみません。

2020年7月15日水曜日

学生たちからのメッセージ

7月14日、関西大学商学部の学生を対象にオンライン講義をさせていただきました。



同大学の長谷川教授とは長いお付き合いで、2009年から10年以上講義をする機会をいただいていますが、オンラインでの実施は今回が初めて。毎回多くの学生が参加してくれ、アグロフォレストリーとフルッタフルッタの経済活動について関心を持ってくれるのはうれしいことです。過去に参加してくれた学生のなかには、実際にアマゾンへ渡り、アグロフォレストリーを実体験してくれる熱心な学生も十数人ほどいました。

いま耳を傾けてくれている彼らは、Z世代と言われるジェネレーション。現在の経済社会をを生きる彼らの感性は、「自然とともに生きる」自然資本主義の考え方を理解し、経済のあり方を変える「改革者」になる。私は毎回、このように信じて話をしています。

今年はコロナ渦の状況で、リモートで一人ひとりの目を見て話すといったことができないため、ちゃんと話が伝わるだろうかと心配でしたが、結果は真逆で、今この時期だからこそ、多くの学生が当事者意識をもって熱心に耳を傾けてくれたようです。

「新型コロナの感染拡大と地球温暖化は無縁じゃない。自然のメカニズムに逆らった結果だと思う」

冒頭からこう切り出した私の言葉に、若い世代の人たちも同じ感覚を持ってくれているのか、共鳴してくれているようでした。講義を終えて、学生からいただいたうれしいコメントを大学に許可いただき、抜粋して紹介させていただきます。


「この講義を聞いて、何も深く考えずに買い物をするのをやめて、しっかり環境に配慮されているものを中心に購入するべきだと考えが変わりました」

「環境と共存しながら経済活動を進めていくリアルな方法を知り、消費者としても意識を変えていこうと思いました」

「単一栽培で荒廃した土地を経済活動をすることで回復させる。人と自然が共存することがアグロフォレストリーの成功にとって大切なことだと学びました」

「アグロフォレストリーは、経済活動が動くことにより自然が回復し、農業と経済活動が共存していくというのがとても重要。これから私たちが目指すものであると感じました」

「結局自然には勝てないとおっしゃっていた言葉が強く印象に残りました。こんな時代だからこそ、自然から学べることはまだまだたくさんあるような気がしました」

「元来資本主義経済は多様性を嫌っている。これは多様性は非効率的でありその現状を変えていく必要があると思いました」

「経済活動が継続的に行われていることで自然が回復している、という言葉が1番心に残りました」

「経済活動が進むことで70%のバイオマスが回復したとあり、経済と環境が共存できる取り組みを行っていることが純粋にかっこいい。健康にも満点なアサイーを消費することで自分も自然との共存に貢献したいです」

「マーケットの消費者である私たちは様々なメディアを通して流行に影響され購入しています。持続可能な社会のためにスーパーフードを一種の流行の珍しいモノと捉えるのではなく、志向を変え継続して購入することが望ましいと感じました」

「自分たちの利益だけでなく、世の中のためになるような企業があることに驚きました」

「自分も環境のためにビジネスで貢献したいです」


みなさんは、一人ひとりが未来を切り開く主人公です。
みなさんが自然と共生して健やかに暮らすために、私たちは正しい道を作らねばなりません。

2020年6月28日日曜日

第18期株主総会を終えて

6月24日株主総会を開催しました。

新型コロナウイルス対策として通常とは異なる形となり、色々とご不便をおかけしましたがご来場の株主の皆様、誠にありがとうございました。

また、全ての株主様がご覧いただけるよう下記の音声動画も配信させていただきました。

長い間ご心配をおかけしましたが、債務超過を解消したことにより、ドン底から立ち直ったことをご報告できたことが何よりうれしい時間でした。

くしくも当日の朝、エボファンドによる第7回新株予約権の全行使の報告がありました。
約束を守る投資家の証明であり、GIFTでもあります。

財務的に戦える環境が整った今期、早期黒字化に向けて、まずは営業収支を黒字化すると宣言しました。

コロナの影響もあり、アサイーの造血機能や免疫改善、また海外ではウイルスに対する抗炎症の臨床研究が進んでいることもあり、商品の引き合いが強くなってきました。

ここまで原料過多に泣かされた5年間でしたが、これからは反転し、この原料こそが未来の宝なるに違いないと信じています。

また、業績の改善に伴い、株主様の数が大幅に増加しており、深く感謝するとともに、皆様の期待を裏切らぬよう気持ちを引き締めているところです。

私からのお願いです。

株主の皆様にはまずはアサイーをご購入いただき、当社の品質や商品に込められた会社の想いを直に感じていただきたいと思います。

「森を作る農業」で熱帯雨林と経済を両立させながら、「本物の栄養」を届けることで皆様の健康に貢献する当社の姿勢はすべての商品に生かされています。

コロナと共存する時代とは、SDGsの時代でもあります。

本当に必要なもの、嘘のない商品が見定められる時代ではないでしょうか?

「自然とともに生きる」ここからのフルッタフルッタにご期待ください。






2020年6月17日水曜日

エボリューションとのパートナーシップ

コロナによる経済ダメージにより、多くの企業が直面する最大の問題は資金繰りです。

そんな厳しい環境の中で、当社が乗り切れているのは、ひとえに金融パートナーのサポートと最良の投資パートナーが支えてくれているからに他なりません。

すでにリリースで告知してきましたとおり、2020年3月期は第7回〜9回、合計3回の資本政策を実施してまいりましたが、多額の債務超過を解消させ、さらには運転資金を確保することが大命題でした。

結果、目的を達成し、コロナ騒動の中でも予約権行使は計画通り実施され、予定の運転資金を確保することができています。

特に経済が打撃を受けているこのような時期に、とてもありがたいことです。

また、TOB規制を遵守するため、行使後はシェアが20%を超えないように売却する配慮も抜かりなく実行して頂いているように伺えます。

全ては当社の事業を信頼し、支配ではなく、事業を金融面で支えるというエボリューション代表の当社に対する信念に基づくものです。

自然と経済を融合させた「新しい経済の必要性」は国連のSDGs提唱から年を追うごとに増しており、コロナのパンデミックで一気に現実感が増し、加速されると推測します。

エボリューションはそうした社会の動きと当社の事業を見抜いた投資家なのです。

アグロフォレストリーを開発したCAMTAと投資家のエボリューションとの深い信頼パートナーシップがあって当社の事業が成り立ち、飛躍が始まるです。

今一度感謝したく思います。

2020年5月11日月曜日

ウイルスと共に生きる

世界で400万人に感染が広がったCOVID-19、新型コロナウイルス。

環境学者の石浩之さんによると、ウイルスは40億年も前から地球上に存在していて、人類20万年の歴史と比較するとずっと先輩であり生存力が強いと言えます。

またコロナウイルスは紀元前8,000年頃から存在し、60年前には風邪のようなウイルスとして見られていたそうですが、その後変異、進化を続け、まさかこのようなパンデミックを引き起こす存在になるとは誰も想像できなかったことでしょう。

原因は諸説ありますが、野生動物を宿主とするウイルスが自然破壊により人と接近した結果、食肉や昆虫を通して人に伝染するようになった説を私は支持しています。

そして、便利な都市部への人口集中が感染クラスターを数多く引き起こす要因となり、
経済に欠かせないグローバル化が皮肉にもパンデミックを加速させました。

日本は典型的な大都市集中型の超高齢化社会なので、ウイルスにとっては子孫を増やすには格好の環境かもしれません。

一方で、感染症に対する国家戦略や対策はお粗末であったと言わざるを得ません。
医療システムや衛生レベルは世界最高水準なのに残念なことです。

前述の石氏によれば、感染症の戦略本部とも言える国立感染研究所は米国のCDCに比較して人数で1/30(300名)、予算で1/10(80億)と驚くべき低い予算しか割当されておらず、それも10年間コストカットの対象であったようです。

政府は経済対策として比較的短期の市場経済に傾倒するあまり、国民の命を守るための
中長期の感染戦略の投資に対してバランス感覚を欠いたということです。

アフターコロナの経済V字回復に向けて、オリンピックはじめ多くのインバウンド誘致に力を入れると表明しているものの、感染対策を完備していない国がどのようにして海外から人々を受け入れるのか、よく考えなければなりません。

これからの時代を、私達はどう生きていけばよいのでしょうか?

今回のパンデミックが終息したとしても、今後も新たなウイルスが発生し、対峙しなければならないということはこれまでの歴史から学んだことです。

人が中心の社会でなく、ウイルスと共存し、自然と共存する意識が大切だと思います。
そのためには自然のメカニズムに従わなければなりません。

経済活動もしかり。人が中心の市場経済はウイルスの前でほぼ無力なのです。
自然科学に基づいた新しい経済の形が求められていると痛感します。

自然と経済、相矛盾する2つを融合させた新しい経済の形。
私たちはそれを「自然資本主義」と称して模索、挑戦、実践を続けています。

人は、対処療法としての薬だけではなく本来の免疫力を取り戻すことも必要です。
自然が人に与えた「チカラ」を今まで以上によみがえらせればよいのです。

何が人の「チカラ」を弱らせているかといえば

―睡眠不足
―過度なストレス
―偏った食生活
―不要な添加物の摂取
―運動不足
―環境破壊

「自然に反する」ことばかりですね。
人も自然の中で生かされている以上、自然に逆らう生き方は続かないのです。

これからの働き方は、都市を避けてオフィスを都市近郊に分散させるほうが良いでしょう。テレワークを適度に取り入れれば、過密通勤によるストレスも減り、時間も節約でき、環境負荷も減らせるはずです。

STAY HOMEのお陰で空気が澄み、空が青くなった気がします。
花粉症の薬を減らせたのは排ガスが減ったからだと感じたのは私だけでしょうか?

私たちの企業理念「自然とともに生きる」がこれまで以上に求められていると感じます。
これは「ウイルスとともに生きる」と言い換えることもできます。

自然の摂理に沿って栽培し、自然の創る恵み、栄養素を壊さず、汚さずに食品として届けることが、人々の「チカラ」をよみがえらせる一助となると信じて。


2020年3月22日日曜日

アサイープロテイン誕生秘話

今春、新発売となる「アサイープロテイン」誕生ストーリーを紹介します。


アサイーとプロテインは抜群の相性ですが、手作りとは違い、工場生産となるとそう簡単に作ることはできません。

植物性にこだわり大豆プロテインを採用したことも現場を苦しめました。ただでさえコンタミネーション(異物混入)が厳しく管理される中で粉が舞うような原料は敬遠されがち。当然工場側の品質管理部は猛反対、協力しようと努力してくれた生産部の皆さんも大変な繁忙期で十分対策テストをする暇さえ取れないのです。

当社スタッフは工場との交渉に困り果てていました。私もその事態を受けて、長いお付き合いの社長に、無理を承知で再度話し合いに応じてもらいたい、とお願いしました。

後日、両社の社長、各部門の担当者を集めて長い対策会議を実施しました。
なぜこの商品が「今」必要なのか? 当商品がアサイー復活のきっかけになり得る「意味」とは? 17年の歴史を振り返りながら一生懸命に説明しました。

「どうしても今春にこの商品を世に出したいんです!」
「そこまで言うならわかりました。他の生産をずらしてでも何とか生産日は作りましょう。その代わり、原料の問題は解決してください。」

立ち上がったのは当社の開発部トップ。
彼女は「粉が舞わないプロテインを作れば解決します!」
ほんとにできるのか?と疑問をもった私に「アイデアがあるからやらせてください!」

すでにアポイントもとっていたのか、言うなり彼女はすぐに別工場に走り、先方の社長を説得し、翌日には自ら製造ラインに入り改良した原料を作り上げました。

まさに有言実行です。

経緯を見守っていた工場の社長は、生産日当日にご自身も現場に立たれ、彼女と一緒に新プロテイン原料を使った生産を見届けてくれました。

後日、社長は私に教えてくれました。

「成功して本当に良かった。私も安心しました。と話した時、彼女の瞳には涙があふれていて。こちらも胸が熱くなりましたよ」





辛いやり取りを乗り越えて生産できたからこそ、こみ上げる想いがあったのでしょう。

商品には魂が宿ります。

それは作り上げるまでの関わる多くの人々のすさまじい葛藤と感情のぶつかりの中で、最終的に目的を理解し合い、共感が生まれたときに心が商品に宿るからです。

また一つ、歴史に残る商品が誕生しました。
久しぶりにそう思えた瞬間でした。
さあ販売が楽しみです。



2020年3月19日木曜日

増資の実施状況

コロナウイルスが金融市場にこんなに大きな衝撃を与えるとは想像できませんでした。

さて、当社は債務超過解消に向けて増資の最終コーナーに突入しており頻繁にリリースを公開しています。

株主様より、意味がわかりにくいから解説してほしい!状況説明を!というお問い合わせが多く寄せられていることもあり、順を追ってわかりやすく説明します。

今までの実績

1. 新株予約権行使     1.3億
2. 債務解消によるDES実施 約5億

最新の実績(3月19日)

3. 新株予約権追加行使      約2億

当初のリリースでは3番目は組み込まれていなかったので、ルールにより一部変更のリリースを発行しましたが、あくまでプラスの結果です。

ということで、ここまでで計8.3億の増資が完了しています。  

さて、残り約4億ですがこれは当初計画通り、3月末に投資家EVO FUNDの子会社で東証2部のREVOLUTION社の株式現物出資(前日時価で同額充当)により実施されます。
これをもって、確実にゴールする見込みです。

ニュースでコロナウイルス影響の債務超過企業は1年間猶予されるというような報道が出ていましたが、私たちはあくまでも自分たちの力でやり遂げるつもりです。

以上途中経過ですが、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

期待の新商品!

フルッタフルッタはスポーツとは切っても切れないアサイーのとても魅力的な新製品を発表します!

そして一時的に停止していた量販店様への販売を再開します!

アスリートにとって不可欠な造血機能やオメガに代表される燃焼エネルギー、そしてポリフェノールやビタミンEによる抗酸化性に加えて、アサイーの低糖質性をアピール。

さらに、ゴールドジムさん始め、スポーツジムや各種チームではお馴染みの
アサイー+プロテインの伝統レシピを商品化することができました!

以下、社内の新商品メールをご紹介します。


新商品のご紹介①:
フルッタアサイーシリーズ
アサイーベーシック195g カートカン
発売予定日:3月25日

 
 
フルッタアサイーシリーズベストセラーの「アサイーエナジー®」でおなじみの
カートカンがベーシックでも新たな味わいで帰ってきました。
 
ここが違う!その1:
 
これまでご愛用頂いた同シリーズ「アサイーベーシック720g」との最大の違いは
ココナッツウォーターを入れたさっぱりとした飲み口と、糖質が
約30%カットされた点にあります。
 
※アサイー自体の含有量は同等
 
益々高まる健康志向にお応えをして、糖質を気にする方々に、ダイエット志向の方々に、
喜んでいただける商品に仕上がりました。
 
ここが違う!その2:
 
今回の新商品製造にあたって、近年大きく取り上げられる海洋汚染対策に取り組むべく、
ストローの使用を停止いたしました。
 
日本林業の衰退による森林の荒廃を改善するために開発され、
国産材や間伐材を原料としたカートカン
 海洋プラスチック問題の原因の一つでもある
ストローの撤廃
益々エコに貢献できる商品に改善
ストローがあった方が便利だったけど・・・というお声もありますが、
ご協力の程お願い申し上げます!
 
賛同しています☆
環境省 プラスチック・スマートキャンペーン
 



※フルッタアサイーシリーズ「アサイーエナジー®195g」につきましても、
順次(2020年4月以降出荷分予定)ストローの使用を停止いたします。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 
 
 
 
新商品のご紹介②:
フルッタアサイーシリーズ
アサイープロテイン 1,000g
発売予定日:4月中旬~4月下旬

 
 
こちらも健康志向+運動志向のご要望にお応えした新商品です。
アサイーの造血機能が明らかになるにつれ、スポーツ貧血の改善と共に
良質のプロテインを加えた機能性を生かしてもらいたい。
こうした思いから開発されました。
 
~アサイーは血を、プロテインは筋肉を~
 
小売り店では3月下旬から販売開始の予定ですが、
オンラインショップではもう少しお時間が・・・(泣)
発売日は追ってお知らせします!
 
 
ウイルスに負けない春を共に満喫していきましょう!

2020年3月4日水曜日

A種種類株式並びに第8回及び第9回新株予約権の発行(債務超過解消に向けた取組み)

3月2日に増資リリースを発表しました。

株主総会、株主様セミナーを通して、3月末の債務超過を解消させる決意をご説明してまいりましたが、これが具体的な資本政策となります。

A種種類株式並びに第8回及び第9回新株予約権の発行(債務超過解消に向けた取組み)

少し複雑なのでわかりやすく説明すると、

1.債務を減らしDESで約5億の資本強化(債権者の異動に関するお知らせ

2.種類株発行による約7億の資本強化(上場企業株式による払込)

既に実施中の予約権行使による資本調達も加えて3月末の債務超過を解消させる計画です。

このスキームが組めたのは、米国人投資家でありEVO FUND代表のマイケル・ラーチ氏との運命的出会いがあったからに他なりません。

投資家をどういう理由で選んだのですか?とよく聞かれます。

答えはシンプルです。
信頼できる人が率いるファンドだから。

ではなぜ信頼できるのか。

それは彼の投資哲学です。
そしてそれを共有する優秀なスタッフ達への信頼です。

彼の投資哲学は「投資先と投資家が共にハッピーになること」です。

「社会に価値のある上場企業に対して、例え難しくても、苦境を打破するために知恵を絞って支援することが先決であり、リターンはその後に追求する」という信条です。

口で言うのは簡単だし、最初は耳を疑いました。しかし彼は一貫してその哲学を行動で証明し、予約権、DES、種類株を組み合わせた先進的なスキームを考案したのです。

また個人的にこんな話をしてくれました。

「米国から見ても日本はIPO(上場)のハードルがとても高い。
大変な努力をして上場しても、一度業績が悪くなれば手の平を返され、救済が少ないのが現実。私はそんな日本の経営者の努力を尊重し、投資家として協力したい。」

「マネーゲームはしない」「自分の能力とエネルギーを投資先に捧げる」
そんな彼を信頼し、また人としても尊敬しています。