新年早々、インドネシアから大勢のお客様が来られました。
フルッタフルッタに興味がありわざわざ訪問してくれました。
インドネシアといえばカリマンタン島(ボルネオ島)を想いだす人は多いでしょう。
世界の50%以上のパームオイル(植物油の原料)を生産する地域ですが、余りに増産しすぎて熱帯林が急激な勢いで減少し、オランウータンなど野生動物が減少しているとニュース等でよく報道されています。
それでも地球の人口爆発で食糧は不足しているのでこの勢いが止まらないのです。
80年代のアマゾン開発と同じ現象が今アジアで起きています。
悪い歴史が繰り返されている!!
実際は動物だけの問題ではありません。
ヤシ科の植物は水分の吸収量が多く、急激なプランテーション拡大は地下水の枯渇を招き、河の水が減ったり汚染を引き起こし、地域住民が重大な被害を受けています。
また焼き畑による煙害が周辺国に多大な影響を与えています。
それでも解決策が見えないまま、生活のため続けるしかないというジレンマに陥っているのです。
そもそもパームに代表されるコモディティ(世界流通商品)はアマゾン原産が殆ど。
幾多の戦争を経て欧米列強が支配地に持ち込み、大規模プランテーションを行って巨大な富を築いてきた結末なのです。
どの植物一つとっても、大規模単一栽培は自然に反しているのです。
彼らの思いは一つ。
アグロフォレストリーでこの問題を解決出来ないか?
私の答えは YES WE CAN !
近い将来、フルッタフルッタは彼らの畑をアグロフォレストリー化してみせます。
その為には消費者の協力(理解?)も必要。
自分だけの利益ではなく、地球にとってよい生産方法かどうか見抜く力をつけましょう。
いずれ自分、そして子孫に帰ってくる問題です。
先進国の市場が地球の運命を握っている事に気づいてほしい。
「自然とともに生きる」とはそういう事です。