2015年12月31日木曜日

2016年への想い

上場して1年、気がついたら2015年も終わりを迎えました。
一言で言うと嵐のような1年でした。

上場前を海に例えれば「内海」にいたようなもの。
株主やステークホルダーが防壁になって叱咤激励されながら温かく守られていました。
上場後は大海原への出航を意味します。

どんな大波が来ようが嵐になろうが自力で越えていくしかない船旅です。
旅立ちは平穏な晴天であれば良かったのですが、予期せぬ嵐が襲った中での出航となりました。

温暖化の影響でしょうか、10年来の収穫不足に対して世界的な需要拡大がダブルパンチとなって急激な原料高騰を引き起こし、さらに急激な為替変動による大幅な円安が重なるというまさに「大嵐」でした。

出航したてのフルッタにとっては厳しい洗礼です。

揺れ動く小さなフルッタ号はそれでも果敢に前を向いて進みました。
あまりの強い揺れに酔ってしまう人、船を降りる人も複数出ました。

内海とは違って誰も助けてはくれません。
そればかりか流木やら岩礁がさらに小舟を襲ってきます。

それでも大半の仲間は必至にしがみつき、海水をかぶりながらも必至で目を凝らしました。
お互いをかばい合いながら、どうすれば船が安定するかを考えました。

気がつけばそれは創業当初のフルッタの雰囲気でした。
今はこの小舟があるじゃないか、最初は船さえなかったんだよ。。と励まし合いながら。

その目は冴え、嵐の向こう側を見極めようとする感覚を磨きます。
無駄を捨てて強い衝撃にも耐える体を作ります。

今年はこの試練がフルッタを見違えるほど強くしたような気がします。

この10年あまりをかけて小舟のフルッタがアサイー市場を作り、さらにそれが礎となってスーパーフードというより大きな新市場が生まれました。

嵐の中で苦しみながらも、多くのスーパーフード商品を発売する事が出来ました。
次に進むべき道はこの荒海にスーパーフード市場を定着させる事です。

嵐の後にはリオオリンピックというブラジルイヤー晴天が待っています。
昨年より一段と強くなった体と心で明るい2016年を迎えようと思います。

協力してくれたみんな。

株主の皆様。

大切なCAMTAの仲間たち。

協力会社の皆様。

そして天国の北島さん。

本当に一年間ありがとうございました。


長澤 誠