澄み渡るような秋晴れのなか、次女が結婚しました。
3人の子供で最初の結婚となり、私は初めて花嫁の父に。
親の宿命ですね。
あの泣き虫娘が務まるのかな、、と心配しながら、同時になんとも言えない寂しさをごまかしながら当日を迎えました。
式も無事に終わり、立派なスピーチを数々頂いて披露宴もたけなわの頃、高校時代の友人の挨拶が始まりました。
「私がバイオリンを始めたのは先輩の弾く姿にあこがれ、優しく指導してくれたことがきっかけです。それがその後の私の人生を決めてくれました」と涙ながらに話し、その気持ちを込めて素晴らしいビオラ演奏を聞かせてくれました。
中学生の頃、娘がお古の楽器を譲ったことが始めるきっかけになったようです。
聞くと彼女は現在プロの演奏家として活躍しているとのことでした。
娘は音楽が大好きで、今でもオーケストラに所属して自分なりに演奏を楽しんでいますが教えられるほどでは、、と思っていました。
まさか娘が演奏家の人生に影響を与えたなんて、夢にも思いませんでした。
当の本人達は言葉は苦手と両親に夫婦でraise me upを演奏してくれました。
緊張して途中ミス、中断もありましたが、それを「大丈夫だよ」とかばう夫と最期まで一生懸命演奏する二人の姿に胸うたれました。
親として子供が誰かの心に影響する人に成長したことは何より嬉しい事です。
人には生き方を紡いでいく責任があります。
生き様や反面教師やいろんな形があると思います。
でもそれはかならず伝わるんだなと気付かせてくれました。
仕事一辺倒で何も手伝ってやれませんでした。
暖かく見守ってくれた周りの仲間に感謝するとともに、感動をありがとうと伝えたいと思います。
人が人を幸せにするこの素晴らしい作業を次世代に紡いでいってほしい。