5月14日、トロント大学で実施していた当社アサイー原料を使った細胞実験の結果を公表しました。
IR: https://ssl4.eir-parts.net/doc/2586/tdnet/1969050/00.pdf
広報: https://www.frutafruta.com/news/7149/
コロナ禍の制約もあり、予定より時間がかかりましたが、結果は想像以上に良いものでした。
驚かされたのは、この実験で比較に使用した薬品メーカーの試薬(MCC950)よりも、またオリエンチン単体よりも、自然のアサイー複合体のほうが高い炎症抑制効果が示されたのです。
前回のブログにも書きましたが、新型コロナウイルスによる肺炎などの炎症は、ウイルスによる可能性だけではなく、異物を感知する体内システム(NLRP3インフラソーム)の過剰反応にあり、この原因はまだ医学でも解明できていません。
最近、メディアでも頻繁に報道されているサイトカインストームがこれに当たります。
この状態に陥ると、体内の免疫細胞が暴走し、感染していない正常な細胞までも攻撃して炎症を起こし、いろんな病気が重症化することがわかっています。
このサイトカインストームにアサイーがどう働くのか?
今回の実験では、NLRP3インフラマソームが排出するサイトカインストームの原因物質の一つと言われる、1L-1βを70%削減させることがわかりました。非常に高い炎症抑制効果があることが実証されたわけです。
サイトカインストームはCOVID-19だけでなく、躁うつ病、リュウマチ、アルツハイマーなどの病気でも同様のメカニズムで炎症が引き起こされることが知られています。今回のトロント大学との研究結果は、これらの既知の病気だけではなく、未来の未知のウイルスとの戦いにも同様の効果を発揮してくれる可能性を示唆するものだと思います。
この結果を受け、多くの病で苦しむ人たちのために研究を継続していくことで合意しました。
トロント大学がこの分野でさらなる研究を続けるにあたり、当社のアサイー原料を採用いただけることは大変誇らしいことです。
まずは新型コロナウイルス患者の治療が最優先のため、臨床試験へのステップアップは時期を見ながら実施していくことになりますが、私たちは引き続き、上質で純度の高い原料の生産を変わらず続けながら、研究に必要なアサイー原料を惜しみなく提供していきたいと思います。