2016年3月5日土曜日

インタビュー記事が本になりました。

プレジデント社から20名の起業家をインタビューした内容が出版されました。
不肖ながら私も登場しています。



WEB版の現代ビジネスでも読めます。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48071

取材時のインタビューでお答えした自分を読者として読んでみると、第三者的に自分を見つめる事が出来ました。

誰も成し得ていない「自然資本経済社会=生物多様性社会」を創造する挑戦こそ自分のミッションだという強い想いが語られています。

その様な自分の原点と、自然資本を維持し持続的に発展する社会よりも短期利益を最優先する経済、金融システムとの狭間の中でもがき苦しむ自分を少し離れて見つめられた事は良かったと思います。

産業資本主義社会の競争は過酷です。

一方で近年ではシェアリングエコノミーも沢山出てきました。
クラウドを利用したシェアカー、シェアタクシー、民泊やアパレルにまで色んな分野で広がりを見せています。

消費者は若者を中心に大量消費、金融中心社会から確実に価値観が変わりつつあります。
この先自然資本のシェアリングに対する価値観が必ず生まれると信じています。

何が世の中に求められ、何が人を幸せにするのか?

企業や消費者が皆で自然をシェアする経済社会、それを人工的に作るのがアグロフォレストリーです。

アサイーやピタヤ、クプアスを通して訴え続けていきます。


2016年2月14日日曜日

世界に誇るシェフの競演

ブラジル人シェフのアレックス アタラ(Alex Atala)と成澤 由浩シェフ。
コヘイア在日ブラジル大使ご自身の企画で大使公邸にて夢のコラボが実現されました。



アレックスは彼の経営するD.O.MがRestaurant Magazineで世界のベスト50のレストランの7位に選ばれた事で一躍有名になったブラジルが誇るシェフ。2013年には何と世界2位にランクされました!

以前も紹介したように、アマゾン料理をフレンチイタリアンとフュージョンした創作料理で評価されています。料理界のパイオニアですね。

アマゾン料理って何??と誰もが思うでしょうが、都会で、それもガストロノミーに仕上げた彼の功績は計り知れないほど大きい!

成澤さんは過去に「エルムンド」という番組でご一緒させていただいた事がありました。
現在は南青山にあるご自身のレストランNARISAWAで自然や里山をテーマにした料理を世界に発信する、同じく世界のベスト50、アジアのトップに選ばれた、世界の成澤です。
彼の料理には常にサステナブルというテーマが込められています。

二人の共通点は共に料理を通して自然環境との共生を訴えている事です。
それをビジネスで実現している事。だからこそサステナブルなのです。



帰国前のアレックスに会いました。
共に夢をシェアしようぜ! 彼のメッセージでした。

フィールドは違っても同じミッションを持って活躍する人を見ると勇気づけられます。
共に歩みたいと思います。



2015年12月31日木曜日

2016年への想い

上場して1年、気がついたら2015年も終わりを迎えました。
一言で言うと嵐のような1年でした。

上場前を海に例えれば「内海」にいたようなもの。
株主やステークホルダーが防壁になって叱咤激励されながら温かく守られていました。
上場後は大海原への出航を意味します。

どんな大波が来ようが嵐になろうが自力で越えていくしかない船旅です。
旅立ちは平穏な晴天であれば良かったのですが、予期せぬ嵐が襲った中での出航となりました。

温暖化の影響でしょうか、10年来の収穫不足に対して世界的な需要拡大がダブルパンチとなって急激な原料高騰を引き起こし、さらに急激な為替変動による大幅な円安が重なるというまさに「大嵐」でした。

出航したてのフルッタにとっては厳しい洗礼です。

揺れ動く小さなフルッタ号はそれでも果敢に前を向いて進みました。
あまりの強い揺れに酔ってしまう人、船を降りる人も複数出ました。

内海とは違って誰も助けてはくれません。
そればかりか流木やら岩礁がさらに小舟を襲ってきます。

それでも大半の仲間は必至にしがみつき、海水をかぶりながらも必至で目を凝らしました。
お互いをかばい合いながら、どうすれば船が安定するかを考えました。

気がつけばそれは創業当初のフルッタの雰囲気でした。
今はこの小舟があるじゃないか、最初は船さえなかったんだよ。。と励まし合いながら。

その目は冴え、嵐の向こう側を見極めようとする感覚を磨きます。
無駄を捨てて強い衝撃にも耐える体を作ります。

今年はこの試練がフルッタを見違えるほど強くしたような気がします。

この10年あまりをかけて小舟のフルッタがアサイー市場を作り、さらにそれが礎となってスーパーフードというより大きな新市場が生まれました。

嵐の中で苦しみながらも、多くのスーパーフード商品を発売する事が出来ました。
次に進むべき道はこの荒海にスーパーフード市場を定着させる事です。

嵐の後にはリオオリンピックというブラジルイヤー晴天が待っています。
昨年より一段と強くなった体と心で明るい2016年を迎えようと思います。

協力してくれたみんな。

株主の皆様。

大切なCAMTAの仲間たち。

協力会社の皆様。

そして天国の北島さん。

本当に一年間ありがとうございました。


長澤 誠